~あらすじ~
今日はWサーキットの3日目。フランセスキャンプ場から氷河で覆われたフランセスバレーとその先のブリタニコ展望台へ。3日目にしていよいよ疲れもピークに、スタートから軋む膝。果たして今日のトレッキングは無事に歩ききることはできるのだろうか。
■3泊4日のざっくりコース概要
パイネ国立公園のトレッキングコースは何種類かありますが、僕たちはWコースの中でも「W Express」というコースを歩きました。ちなみにトレッキングのルートがWを描くのでWコースと呼ばれています。
Day 1: プエルト・ナタレス ⇒ セントラルキャンプ場 ⇔ トーレス・デル・パイネ
国立公園の名前の通り象徴的なランドマークとなっているトーレス・デル・パイネを見に行く。基本的にここに来る人はこれが目的できている。4日間の中で1番コース的には長く辛い。ただこの日の疲れを次の日から引き継いでいくので、感覚的に辛いのは翌日以降。
Day 2:セントラルキャンプ場 ⇒ フランセスキャンプ場
ただただ次の拠点となるキャンプ場を目指して歩く。ただそこに行くまでの序盤の景色はそれなりに良い。
Day 3:フランセスキャンプ場 ⇔ フランセスバレー ⇔ ブリタニコ展望台
氷河、展望台と2つの見どころへ行く。荷物をキャンプ場に置いて行ける点は楽だけど、最初のポイントまでが岩場で結構な坂道。壊れた膝を抱えて往復するにはなかなかなコース。
Day 4:フランセスキャンプ場 ⇒ パイネグランデ(ロッジ) ⇔ グレイ氷河 ⇒プエルト・ナタレス
7.5kmのフェリー乗り場近くのロッジまでの移動と、ロッジへ荷物を預けてグレイ氷河へ向けた往復トレッキング。ロッジまでの移動は絶景が続き、歩きやすくていいコース。
■今日のコース概要
「maps.me」は距離と高低差は参考になるけど、時間はまったく参考になりません。
8:30 キャンプ場出発
今日は朝食でコーヒーを満杯の状態から思いっ切りこぼすところから始まりました。超不吉。これは今日何かあるのかもしれないな、そんな予感を感じつつパイネWコースの最終日が始まりました。今日は荷物を全て持って、2泊したフランセスキャンプ場を後にします。
途中変なものがカメラに映るアクシデントもありながら、イタリアーノキャンプ場までは昨日と同じ道を歩きます。 1度歩いた道って何か時間的に短く感じるよね。
9:20 イタリアーノキャンプ場到着 ということで体感ではあっという間にイタリアーノへ到着。
ここからが新しい道。新しい道って時間的に長く感じるよね。
でも新しい道って楽しいんだよなぁ~。
フェリー乗り場があるパイネグランデというロッジまでの7.5kmの道のりは、割と平らなところが多くて歩きやすかった。
2011年に発生した山火事で焼けてしまった木が白くなり痛々しく残っていました。ふと幽遊白書の魔界を思い出すような何とも言えない雰囲気。
ちなみに、原因はイスラエル人による焚火かタバコの不始末だったとか何とか。人災っていうのが悲しいね。
途中のビューポイントには人がたくさん集まっていて遠くから見ると小鳥みたいでした。たぶんツアーの御一行さん達かな?みんなナッツバー的なの食べてました。
ラスボスがいそうな山。っしゃ行くぞ!あの山には行かないけど気持ちはかなり行ってる。
ミルキーブルーの綺麗な湖が見えたらパイネグランデまでもう少し。てかミルキーブルーの湖って本当に綺麗だよなー。ミルキーって響きがまたいいよね柔らかい感じが。
12:30 パイネグランドロッジ到着
4時間くらいかかってようやく中間地点のパイネグランデロッジへ到着。若干の疲れもあったのでゆっくり休んで昼ごはんにしました。
重い荷物もってこの先も行くのしんどいな~なんて思ってたら、遠くから「ロッジの人が荷物置かせてくれるってー」って奥さんの声が。ってことで鍵付きのバックパック置き場に置かせてもらえました。相変わらず強いね嫁よ。
13:45 パイネグランドロッジ出発
ここから最後のルックアウトポイントまでは片道5キロ。往復10キロの中々しんどい工程がまだ残ってます。でもこの時は最後のポイントを間違えていたのでもっと距離は短いと思ってました。
それでも、俺ら休憩しすぎたんじゃない?感があり、フェリーに乗るのでケツが決まってることもあり、間に合うか若干不安になっていたため、飛ばし気味に歩いていました。
何かゴールっぽいところに着きました。えーっと、ここがゴール?と地図を広げて確認するとまだもう少し先のようで。あまりにゴールっぽさがなかったのでちょっと安心しました。危うくここでラストを飾るところでした。
少し歩くと綺麗な色の氷河が湖に浮いていて、めっちゃデカいガリガリ君かと思いました。そんなこと言いつつそれなりに感動しました。どこがどうなって君たちそこに浮いていたんだろうね。
そしてゴーーーール!!急展開だけどここがゴーーーール!!あいにくの悪天候で心折れて、一時はもうゴールここでいっかって何回もなりそうだったけど、ツアーの工程上ちゃんとここがゴール!誰が何と言おうとここがゴール!奥さんのブログ見たらパッとしないって書いてあったけど間違いなくここがゴール!これで4日間の有終の美を飾ったのであります。
ほんと雨と急いでいたのであんまり写真を撮らなかったんだけど、ここがカタジュタの風の谷のようで凄くいい景色でした。
17:20 パイネグランドロッジ到着
急げ急げ~ってホント雨の中結構飛ばして帰りました。
フェリーの時間は18:30だったんだけど、スタッフさんが17:45には並んでおいた方がいいと言うので結構早いなーと思いつつ並びに行きました。小雨も降ってて屈強そうな外人さんですらフルフル震えてる人もいるくらいに寒い中フェリーを待ちます。
予定より若干遅れてフェリーが着いた時には僕らの後ろも長蛇の列になったましたが、座れないことを除けば特に問題なく全員がフェリーに乗ることができていたので、やっぱり並ばすの早すぎだったじゃんとスタッフの顔を思い出して頭の中で膝カックンしときました。
それにしても、最終日は今までで1番天気が悪く、パイネで初めて寒さを感じて、初のライトダウンも着用しました。3日目までは暑いくらいだったので中々の落差でした。
その後
この後はフェリーからバスに乗り換えて、プエルトナタレス初日に宿泊し、そのまま荷物を預けてるキャンプ場へ戻ったのは22時過ぎ、次の日も早いので夜な夜なパッキングをしました。
~完~
【本日の支出(1$(CLP)=0.167円(1月末))】
宿泊費:30,000$=5,010円
観光費:217,882$=36,386円(ツアー参加費)
合 計:247,882$=41,396円(1人当たり20,698円)
ーiPhoneの万歩計ー
歩いた総距離、4日間で96km!
やっぱり初日が一番長い。
【今回のツアーまとめ(奥さんがまとめてくれました。)】
<個人手配の場合との費用比較>
今回、山小屋とバスとフェリーの空き状況確認&手配を一括でしてくれるツアーパックを使ったけど、全て個人手配した場合をざっくり換算してみたよ。
■キャンプ泊&食事ー345US$
キャンピングセントラル、フランセス
テントや寝袋フル装備、3食付き(ハイシーズン価格)
1人1泊ー115US$×3泊=345US$
■バス代ー約28US$
プエルトナタレス⇄パイネ国立公園ー往復23US$
パイネ国立公園→登山入口ー片道5US$
■フェリー代片道ー約30US$
■入園料ー約28US$
個人手配 計431US$
ツアー代 647US$(差額216US$)
計算すると、全ての予約と空き状況検索、バウチャー発行、前日の事前説明会、水筒、ペン、ノート。この手配料とサポート費が約216US$(約24,000円)。これは相当高いし、自分たちでやりたかったところでもあったけど、ハイシーズンは1ヵ月~半年前の予約じゃないと満員で取れないとか色々聞いてたし、日程もなかったからバスと宿の予約問い合わせと確定の順番も不安なところだったから、ツアーで行くことにしちゃったんだよね。でも、結果大満足だったから、この節約できなかった費用も目をつぶることに・・・。とゆうか、正直個人手配した場合もっと安くいけるかと思っていたから、計算してちょっと良かった!(奥さん談)
<今回参加したツアー>
『Wサーキットエクスプレス3泊4日』
クラシックは4泊5日で、最終日にさらに奥へ行けるルート。事前説明会はどっちのコースも一緒にまとめて行われ、僕らの時はクラシックの人が多かった。