<Day88>3泊4日パイネWコーストレッキング3日目。フランセスバレー&ブリタニコ展望台。氷河、湖、壮大な山、自然が押し寄せてくる。~ホセとの感動の別れ~【パタゴニア_4日目 チリ/プエルトナタレス(トーレス・デル・パイネ国立公園_Day3)】

~あらすじ~

今日はWサーキットの3日目。フランセスキャンプ場から氷河で覆われたフランセスバレーとその先のブリタニコ展望台へ。3日目にしていよいよ疲れもピーク。そしてスタートから軋む膝。果たして今日のトレッキングは無事に歩ききることはできるのだろうか。

 

 

■3泊4日のざっくりコース概要

パイネ国立公園のトレッキングコースは何種類かありますが、僕たちはWコースの中でも「W Express」というコースを歩きました。ちなみにトレッキングのルートがWを描くのでWコースと呼ばれています。

 

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Day 1: プエルト・ナタレス ⇒ セントラルキャンプ場 ⇔ トーレス・デル・パイネ

国立公園の名前の通り象徴的なランドマークとなっているトーレス・デル・パイネを見に行く。基本的にここに来る人はこれが目的できている。4日間の中で1番コース的には長く辛い。ただこの日の疲れを次の日から引き継いでいくので、感覚的に辛いのは翌日以降。

 

Day 2:セントラルキャンプ場 ⇒ フランセスキャンプ場

ただただ次の拠点となるキャンプ場を目指して歩く。ただそこに行くまでの序盤の景色はそれなりに良い。

 

Day 3:フランセスキャンプ場 ⇔ フランセスバレー ⇔ ブリタニコ展望台

氷河、展望台と2つの見どころへ行く。荷物をキャンプ場に置いて行ける点は楽だけど、最初のポイントまでが岩場で結構な坂道。壊れた膝を抱えて往復するにはなかなかなコース。

 

Day 4:フランセスキャンプ場 ⇒ パイネグランデ(ロッジ) ⇔ グレイ氷河 ⇒プエルト・ナタレス

7.5kmのフェリー乗り場近くのロッジまでの移動と、ロッジへ荷物を預けてグレイ氷河へ向けた往復トレッキング。ロッジまでの移動は絶景が続き、歩きやすくていいコース。

 

 

■今日のコース概要

「maps.me」は距離と高低差は参考になるけど、時間はまったく参考になりません。そしてこの起伏。真ん中のちょこんとなってるところ、明らかにキツイ雰囲気。

 

 

7:30 朝食

朝起きるといきなり試練が訪れました。朝食を食べる小屋まで行くには5分ほど歩く必要があるんですが、そこまでの道の起伏が激しすぎてご飯を食べるのを諦めるか迷うくらいに膝が軋みます。これだけ場所があるのにとんでもないところに造ったなーって感じです。

朝食を食べ終わって小屋の外にでるとホセがいたので軽く雑談。今日もホセとは同じコースです。今日は風が強いからフランセスバレーまで行ったら、その先のブリタニコ展望台に進むかは状況を見て考えた方がいいと言われました。僕らのガイドでもないのに色んなことを教えてくれます。

 

 

8:00 トレッキングスタート

ということでホセの言いつけを頭に入れて、小雨の中、本日のトレッキングスタートです。

 

怪しい者ではございません、ただ写真を撮っているだけでございます。

 

だって虹が出ているんですもの。

 

怪しい者ではございません、ただ歩いているだけでございます。

 

 

8:50 イタリアーノ到着

スタートしてまだまだ序盤の2キロ地点。イタリアーノというキャンプ場に到着したので、ベンチで小休止します。

 

「できるときはでなくてもしとけ」を座右の銘にしているのでトイレに向かいます。小屋スタイルのトイレが3つほど。入ろうとすると後ろから何やら女性の声が。どうやら先に待っていたようで、優しい口調で「待っていたのでございます。」的なことをスペイン語で言っているようなので、ぺルドンぺルドン(すいません、すいません)して後ろに回りました。1つの小屋から人が出てきたので、その女性がそこへ向かいました。別に疑ってるわけじゃないんだけど、他の2つの小屋に気配が感じられなかったので念のため確かめてみると、あら不思議、2つとも空いてるではありませんか。一体あの女性、何を待っていたのだろうか。

 

一体あの女性、、そんな思いを引きずりながら再出発。前には広大な氷河。

 

キツイ勾配を登り。

 

滝が現れ。

 

小川を越え。

 

グイグイと進んでいくと。

 

 

10:20 フランセスバレー到着

ついにフランセスバレーに到着!先に着いていたホセが迎え入れてくれて、達成感で抱き合いました。ここは初日にホセがパイネで1番のおススメでホセは1番好きだって教えてくれた場所。だからずっと気になっててやっと来れたーって気持ちに。

 

氷河もいいけど、ここから見える湖の景色も最高に綺麗(ちなみに写真の湖は折り返してきて天気が良くなった時のもの)。

綺麗な景色に浸っていたんだけど、この先を行くか行かないかを決めないといけない。ホセ達は1時間だけ先に進んでみるとのことで先に向かいました。少しして僕らもやっぱりゴールまで行きたいので、風はそれなりに強かったけど、ブリタニコ展望台へ向けて出発しました。

 

森の中は風があまりなくて歩きやすかった。しばらく続く森に癒されました。

 

 

11:30 中間地点到着

フランセスバレーとブリタニコ展望台のちょうど中間地点は綺麗な景色が見れて、休みやすい岩場になっているので、ナッツバーやチョコを食べて休んでいました。

すると先に行っていたホセが折り返してきてちょうど戻ってきていたので声をかけると、少し遠くにいたのに猛ダッシュでこっちまで来てくれて、ブリタニコ展望台まではあと45分くらいだよと教えてくれました。

そして、今日は違うキャンプ場に泊まって同じルートなのはここまでだってことでお別れの言葉をかけてくれました。少し寂しい気持ちになったけど、初日に偶然ディナーで一緒になれて本当に良かった。本当に優しくて最高のガイドです。

 

中間地点からは凄い良い景色も見れて。

 

道も中々悪くない。そんな風に思ってましたが。

 

やっぱりパタゴニアトレッキングあるあるの最後が1番しんどい法則が発動して、ロッククライミングかの如く岩場を登ります。本当にキツかった。

 

 

12:30 ブリタニコ展望台に到着

やっとの思いでゴールのブリタニコ展望台に到着しました。

 

ここからの景色は中々写真じゃ伝わらないんだけど、360度どこ見ても壮大な景色が広がっていて、パイネ以上の感動がありました。

 

とりあえずキツイ登りで疲れ果ててたので、ここでランチを食べながらゆっくり体を休めました。風は強かったけど、天気が良くなって本当に良かった。

 

13:15 折り返し

そして恐怖の折り返しがスタートしました。やっぱり行きの上りより帰りの下りがきついトレッキング。奥さんの膝は完全に壊れてしまったので超スローペース。膝が曲がらないので、生まれたての小鹿のようです。

 

17:25 キャンプ場到着

泣きそうになりながらついにキャンプ場に戻ってこれました。ただ晩御飯もキツイ傾斜を下っていく必要があるので、奥さんはトレッキングポール使ってキレながら進んでいました。

 

 

~完~

 

【本日の支出(1$(CLP)=0.167円(1月末))】

食 費:5,000$=835円(ビール2本)

観光費:222,882$=37,221円(ツアー参加費、トレッキングポールレンタル)

合 計:227,882$=38,056円(1人当たり19,028円)

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